【佐賀牛】全国トップクラスの厳しい基準を満たしたブランド牛肉

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良質な水と過ごしやすい気候でのびのび育てられた「佐賀牛」

九州の佐賀県で育てられている「佐賀牛」。

佐賀県南部の佐賀平野では稲作が昔から盛んだったため、稲わらの確保も容易でした。さらに県北東部と南西部に1000m級の山地があり、そこから流れ込む良質な水もあり畜産にも適している土地柄です。

とくに飼育の盛んな佐賀県北部の唐津市や玄海町周辺は1日の気温差が小さく、、猛暑日や冬日も少ないため、牛にも良い環境と言われています。

歴史は浅いが瞬く間に全国でも有数のブランド牛肉になった「佐賀牛」

佐賀県ではもともと酪農の方が盛んでしたが、明治時代以降肉食文化が日本に定着すると徐々にですが肉牛の飼育も増えていきます。

佐賀牛」のブランド名で販売を開始したのは1984年(昭和59年)からと他のブランド牛肉に比べると遅めです。

しかし高度な肥育技術による良質な肉質と1991年(平成3年)に設立された販売促進協議会の盛んなPR活動により「佐賀牛」の認知度は高まっていきました。

そして2000年(平成12年)には「佐賀牛」のブランド名が商標登録されると、ブランドの価値はさらに高まります。

2002年(平成14年)には、生産履歴を提示するトレーサビリティ・システムを構築して安全・安心を確立し、翌2003年(平成15年)からは「個体識別番号検索システム」を導入し、一般の消費者でも生産履歴が確認できるようになります。

2005年(平成17年)には東京都中央卸売市場食肉市場の共励会で最高賞の名誉賞を受賞。

2007年(平成19年)に香港への輸出を皮切りにアメリカやフィリピン、シンガポールなどの東南アジア諸国にも輸出されていて、現地でも高い評価を獲得しています。

2017年(平成29年)には当時の総理大臣であった安倍首相とアメリカのトランプ大統領の晩餐会で「佐賀牛」のステーキが振る舞われました。

「佐賀牛」の厳しい基準は

  • 肥育する品種は黒毛和種であること
  • JAグループ佐賀管内の肥育農家が飼育した牛であること
  • (社)日本食肉格付協会がの定める牛取引規格の最高の肉質である「5」等級および「4」等級のBMS「No.7」以上であること

引用:JAさが佐賀牛のページより

※BMS(牛脂肪交雑基準)霜降りの度合い・細かさなどで12段階で判定

佐賀牛は、出荷量が安定しているブランド牛の中で日本一基準が厳しいと言われ、肉質等級を5に限定している「仙台牛」に次ぐ基準となっています。

2007年(平成19年)に 「JAさが」が発足すると「佐賀牛」はを名乗れるのはJAさが管轄内の肉牛のみとなります。

JA伊万里の管内だと「伊万里牛」というブランド牛肉があります。基準は「佐賀牛」と同じです。

美しい霜降りが特徴の「佐賀牛」

佐賀牛」のお肉の特徴はやわらかな赤身の中にきめ細かな脂肪が入った美しい霜降りです。この霜降りは「艶サシ」と呼ばれていて、さらりとした脂身の甘さと、コクのある味わいと共に「佐賀牛」の魅力の一つです。

関係者の努力により、国内はもとより海外でも急速に評価を高めてきた「佐賀牛」。

見た目の美しさと共に一度は味わってみたいブランド牛肉です。

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