和牛のルーツ「竹ノ谷蔓牛」が現存する岡山県
岡山県の新見市に現存する日本最古の蔓牛といわれる竹ノ谷蔓牛。
※蔓牛とは…人の手によって品種改良された系統牛。遺伝力が強く、牛の特性が固定化しやすい。
もともと和牛は農耕や運搬用に使役されていたため、優れた蔓牛が隣県の鳥取県、島根県、兵庫県などに買われて、その後肉用牛として広がっていきました。
【千屋牛】日本最古の蔓牛の系統
竹ノ谷蔓牛 の血を色濃く引いている「千屋牛」。
江戸時代に但馬牛の種牛を導入して肉牛用に品種改良されたものが基盤となっています。
飼育頭数は少なく、知名度も全国的ではありませんが、知る人ぞ知る幻の和牛。
今注目のオレイン酸含有率も高いもので約57%と高く、脂で胸やけすることも少ないそうです。
とろける肉汁がくせになるブランド牛肉です。
【つやま和牛】地元の小麦でおいしく
2016年に初出荷されたまだブランド化されて間もない「つやま和牛」。
もともと津山市は繁殖農家は多く存在し、そのノウハウから肥育が始まりました。
津山市産の小麦のふすまを飼料として与えられ大切に育てられた「つやま和牛」。
年々A5ランクのつやま和牛も増えてきていて今後注目のブランド牛です!
【なぎビーフ】黒豆で旨味UP
「なぎビーフ」とは岡山県北部の奈義町で肥育された肉用牛の総称です。
分類すると黒毛和種は奈義和牛、交雑種は奈義牛と呼ばれています。
黒毛和種は全国和牛能力共進会でも入賞歴があるほどです。
出荷前には飼料の中に地元の黒豆粉末を混ぜて与えることで肉の旨味が高めています。
「なぎビーフ」はコクと旨味のバランスが良いブランド牛肉として評判です。
【備中牛】復活のブランド牛
岡山県の中西部、高梁市周辺で生産されている「備中牛」。
高梁地域では明治から昭和まで役牛の飼育が盛んで、役目を終えた牛が肉用として売られていました。
※役牛とは… 耕作や運搬などの作業に使用する目的で飼う牛
そのころから「備中牛」と呼ばれていましたが、農耕の機械化により一時生産頭数が激減します。
近年は「備中牛」の肉用としてのブランド化とともに生産頭数は増加傾向にあります。
衛生的な牛舎で肥育された「備中牛」は健康面にも配慮され、品質も年々向上しています。
「安全でおいしい」のコンセプトで販路拡大中のブランド牛肉です。
【おかやま和牛肉】聖地を代表するブランド
岡山県内のJA指定の農場が生産している「おかやま和牛肉」
霜降り、光沢、締まりなどの一定の基準を満たした牛肉だけが「おかやま和牛肉」として認定されます。
筋線維が細かく、和牛特有の風味と脂身がステーキやすき焼きなどに適しています。
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