世界的に有名な神戸牛(神戸ビーフ)とは
世界でも有名なブランド牛「神戸牛」とは、兵庫県内で生まれ、育成された「但馬牛(たじまうし)」がもとになっているブランド牛です。
もとになっている?って思いませんか。
神戸牛という和牛種はもともといないんです。
「神戸牛」とは流通段階の呼び名であってこれは、「但馬牛」の中でも厳しい審査基準をクリアした「但馬牛」だけが「神戸牛」として認定され、流通出来るようになるのです。
「但馬牛」がもとになっている兵庫県内のブランド牛肉は神戸牛の他に「三田牛」「淡路ビーフ」などがあります。
「神戸牛」のネット上の口コミ評価は…
※楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのレビューから独自に算出
やはりですが最高級神戸牛はびっくりするほど柔らかだという評価が多いです。
併せて脂がしつこくない、サッパリしている、胃もたれしないとのコメントがとても多いです。
焼きすぎ、煮過ぎても硬くないとの評価もあります。
世界の「神戸牛」は伊達じゃないです!
「神戸牛」となる基準は
ではどのような「但馬牛」が「神戸牛」と名乗れるのでしょう。
- 代々厳格に管理されている但馬牛であること
- 雌牛ならばお産の経験がない牛、雄牛ならば睾丸を除去した去勢牛であること
- 認定された肥育業者によって育てられた牛であること
- 生まれ、育ち、出荷まで全てが兵庫県で行われた牛であること
- 一頭の牛から食肉として利用できる割合を基準化した歩留等級がA・B以上であること
- 霜降りの度合い、色、筋繊維の細やかさ、脂質などの評価基準(1~5)を4位上でクリアしていること
- 霜降りのランクを12段階に分けた時(BMS値)にNo.6~No.12に選別されるもの
- 雄牛260kg~470kg、雌牛230kg~470kgであること
引用:神戸牛観光倶楽部HP神戸牛の豆知識より
※BMS(牛脂肪交雑基準)霜降りの度合い・細かさなどで12段階で判定
以上の条件を満たした牛肉は「神戸牛」もしくは「但馬牛」を名乗っても良いことになる。
条件を満たした牛肉のほとんどが「神戸牛」として流通します。
日本を代表するブランド牛肉「神戸牛」
神戸牛は海外でも抜群の知名度を誇ります。
これは明治時代に神戸港が国際港となった際、すでに食肉文化が浸透していた外国人が農家で作業用に飼育されていた但馬牛を食べた際その味に感動したことで、海外への輸出が始まったためともいわれています。
ただし当初は神戸港から国内各地へ出荷・海外へ輸出されるすべての牛肉が「神戸牛」とよばれたといわれています。
この中には自前の流通経路が整備される前の滋賀県産の「近江牛」や三重県産の「松阪牛」なども含まれています。
このような経緯もあって海外での認知度も高いようです。
NBAのスター選手、故コービー・ブライアントのファーストネームが「kobe beef」に由来しているのは有名な話ですよね。
「神戸牛」はブランド牛肉のルーツ
全国の黒毛和牛の繁殖雌牛のほぼ100%が但馬牛の子孫であるといわれています。
各地の和牛も但馬牛を掛け合わせることで品種改良を重ねてきたものが多く存在するため、兵庫県産の但馬牛はブランド牛肉生みの親といっても過言ではないのです。
「神戸牛」は先にも申しましたが、「但馬牛」の最高級品。
1991年の牛肉輸入自由化がきっかけで各地でブランド牛肉のネーミング化が進みましたが、それ以前から「神戸牛」というネーミングは全国・海外でもすでに浸透していました。
現在でも「神戸牛」のブランドネームは日本産の食品のなかでも確固たる地位にあると言えるでしょう。
知的財産としても保護されている「神戸牛」
「神戸牛」は2015年にできた法律「地理的表示法」の「地理的表示保護制度」の第1弾7件の内の1件に「但馬牛」とともに選ばれました。
地域には、伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が、品質等の特性に結びついている産品が多く存在しています。これらの産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、保護する制度が「地理的表示保護制度」です。
※農林水産省ホームページより
この制度はその地域の産物として認められるだけでなく、ブランドの価値を守り、ブランド名の不正使用防止などにも繋がるものです。
このように「神戸牛」は日本を代表するブランド牛肉であります。
価格はお高めですがいつかは食べてみたいブランド牛肉には間違いないです!